植毛の手術の種類
日本の多くのクリニックが単一植毛やバンドル植毛などニードル植毛をおこなっています。
いろいろな植毛針を使用して、穴あけと植え込みを同時におこなう方法です。
株分けされたドナーを一つずつ植えていきます。
1960年代以降に広くおこなわれたパンチ・グラフト植毛は、直径4~5mm程度の円筒型のメスで、一度に20~30本のの毛髪を毛根ごとくり抜き、これを薄毛部位へ植毛する方法です。
しかしながら、パンチ・グラフトでは20~30本の頭髪が束になって生えるので自然さに欠けるという難点がありました。
植毛用のドナー株を採取するのに、後頭部から直径1~1.3mmのパンチを使って毛根をくり抜く方法です。
パンチグラフト(直径4mm程度)の変法となります。 一株ずつ毛根をくり抜いて植毛用のドナー株を採取します。
植え込む際はスリットに植え込みますので、その分だけ毛根の密度が増加します。
FUTは現在、もっとも一般的に普及している植毛法です。
髪の毛は1つの毛穴から1本生えているわけではなく、通常は1つの毛穴から数本の髪が束になって生えていたりするので、1本単位で細かく分けて移植をすると、髪の毛を包み込んでいる毛包を痛めたり、定着率が悪くなったりします。
ですので、FUT式の場合、1~4本で固まっている毛包の集合単位「FU」で株分けをすることで、移植する髪のダメージを最小限に抑えることができます。
自然な形で移植されるため、髪の定着率が高く、自然な仕上がりですが、メスを入れる手術なので傷痕は残る。
自動植毛機にはいくつかの種類がありますが、フランスで開発されたオムニグラフトが特に有名です。
広い面積の植毛を希望する場合、手作業ですとかなりの時間と労力がかかりますし、医師やスタッフの技量が一定化していないと仕上がりにムラが出る場合も多いことから、短時間・低コストで植毛を行えるという点で一時期普及した植毛法でもありますが、アメリカではほとんど使用されていません。
手作業で株分けを行った場合、熟練した技術者ならば、毛髪にダメージを与えることはまれですが、機械の場合、大切なドナーとなる毛髪を切断してしまう確率が高くなってしまいます。
業界的には「FUT」が主流となってきていますが、さらにそれを進化させたものが「NHT式」です。
NHT式とはカリフォルニアのスティーブン・チャンが確立した世界で最先端と言われています。
これまで経験的で曖昧だったFUT式植毛に、計算や分析など科学を導入した画期的な方法です。
脱毛領域や植毛後の密度などを緻密に計算し、頭皮にダメージを与えず休止期の毛根をいかし発毛に導くことです。
その結果、植毛本数よりも多い数の髪が発毛してくる場合が多く、ナチュラルさとボリューム感を与えています。